同じ社内Wi-FiにほかのPCはつながるのに、新品PCだけ「インターネットなし」になる。

私が実際に対応したとき、該当PCのIPアドレスは169.254.52.44になっていました。しかも1台だけではなく、新品PC2台で同じ症状です。

この状況では、Wi-Fiの電波につながっていることと、社内ネットワークへ正常参加できていることを分けて考える必要があります。

169.254.x.xならDHCPからIPを取得できていない可能性が高い

WindowsがDHCPサーバーから正常にIPアドレスを取得できない場合、169.254.x.xのアドレスが自動設定されることがあります。

社内では通常192.168.x.xなど別のアドレス体系を使っているのに、対象PCだけ169.254.x.xになっているなら、まずDHCP取得の問題を疑います。

ネットワークの基本は、IPアドレス・LAN・DHCPの基礎でも解説しています。

最初に「全体障害か、そのPCだけか」を切り分ける

私が最初に確認したのは、同じSSIDを使っているほかのPCです。

ほかのPCは問題なくインターネットへ接続できていました。これで、アクセスポイントや回線全体が止まっている可能性は下がります。

次に対象PCで確認したのが、IPアドレス、デフォルトゲートウェイ、DHCPサーバーの情報です。

「メディアが接続されていない」は別アダプターの表示もある

コマンドを確認すると、「ローカルエリア接続*1」「ローカルエリア接続*2」に対して「メディアが接続されていない」と表示されることがあります。

ここだけを見てLAN故障と判断すると迷います。仮想アダプターなど、現在使っていないネットワークインターフェースが表示されている場合もあるため、実際に使っているWi-Fiアダプターの情報を確認します。

新品PCが複数台同じ症状なら共通点を探す

1台だけなら端末固有の不具合も考えますが、新品PC2台で同じ症状なら、共通する設定や機種側の条件を疑います。

  • 同じ機種・同じ無線LANアダプターか
  • 同じWindowsイメージや初期設定を使っているか
  • 無線LANドライバーのバージョンは同じか
  • 社内Wi-Fi側で端末制限や認証条件がないか
  • DHCPの払い出し範囲やリース状況に問題がないか

総務がやるなら、変更より先に証拠を残す

ネットワーク設定を次々変える前に、まず現在の状態を残します。

  • SSID名
  • IPアドレス
  • サブネットマスク
  • デフォルトゲートウェイ
  • DNS
  • DHCPサーバー
  • 接続できるPCとの違い

この情報があれば、社内の情シスやネットワーク業者へ引き継ぐ場合も話が早くなります。

まとめ

Wi-Fiアイコン上は接続済みでも、IPが169.254.x.xなら正常な社内IPを取得できていない可能性があります。

私のケースでは「同じSSIDのほかのPCは正常」「新品PC2台だけ異常」「IPが169.254.x.x」という3点が、切り分けの重要な材料になりました。

一般的なWi-Fiトラブルの確認順序は、Wi-Fi・ネットにつながらないときの切り分け方も参考にしてください。