新卒面接の最後に、「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。

この逆質問について、「何を聞けば評価されますか?」「頭の良い質問をした方がいいですか?」と考える学生は少なくありません。

でも採用担当としては、逆質問を評価を取りに行く時間ではなく、入社後の仕事を具体的にする時間として使ってほしいと思っています。

逆質問は「アピール合戦」ではない

難しい経営課題を聞いたり、業界の未来を語ったりする必要はありません。

学生側も会社を選ぶ立場です。入社してから「思っていた仕事と違った」とならないために、分からないことを確認してください。

会社説明会で会った採用担当者や若手社員が、将来の先輩や上司になる可能性もあります。質問への答え方や雰囲気も会社選びの材料になります。

採用担当として実際に聞いてほしい質問

何を聞けばよいか迷ったら、次の中から自分が気になるものを選んでください。

  • 入社後、最初はどのような仕事を担当しますか?
  • 若手社員はどのような部署・仕事で活躍していますか?
  • 入社前に勉強しておいた方がよいことはありますか?
  • 仕事を覚えるまで、どのような教育がありますか?
  • どのような人がこの会社に合っていますか?

「最初に担当する仕事」を聞くと入社後が見えやすい

募集要項に「総合職」「事務職」と書かれていても、入社直後の仕事までは分からないことがあります。

最初の半年〜1年で何を担当するのかを聞くと、入社後のイメージが具体的になります。

若手社員の実例を聞く

制度として「若手が活躍」と書いてあるだけでは分かりにくいものです。

実際に入社1〜3年目の社員がどんな仕事をしているのか聞けば、その会社の任せ方が見えます。

教育については「研修がありますか?」より具体的に聞く

研修制度があるかどうかだけではなく、配属後に誰が教えるのか、独り立ちまでどのように仕事を覚えるのかを聞く方が実務的です。

新卒で入社するなら、最初から全部できる前提ではありません。だからこそ教育の仕組みは確認していいポイントです。

「どんな人が合うか」は会社の価値観が出やすい

この質問に対して、「自分でどんどん動ける人」「周囲と相談できる人」「コツコツ続けられる人」など、会社によって答えは変わります。

採用担当の答えと、自分の性格・働き方が合いそうかを考えてください。

ホームページを見れば分かることだけで終わらせない

「御社の事業内容を教えてください」のように、企業サイトのトップページで分かる内容だけを聞くと、せっかく直接話せる機会がもったいありません。

会社研究をしたうえで、「サイトでは〇〇と書かれていましたが、実際の若手社員はどのような仕事から担当しますか?」と一段深く聞くと、実態が見えやすくなります。

新卒就活の会社研究も参考にしてください。

福利厚生や残業を聞いてもいい

「条件の質問をすると印象が悪いのでは」と心配する学生もいます。

でも、働くうえで本人が気になることであれば確認して構いません。

ただし、「休みは多いですか?」だけで終わるより、「繁忙期はいつ頃ですか」「残業が増えるのはどんな時期ですか」と聞く方が実態を理解しやすくなります。

質問は2〜3個あれば十分

逆質問を10個準備して全部聞く必要はありません。

面接中に説明された内容をもう一度聞かないよう、候補を複数用意して、その場で残った疑問を2〜3個聞けば十分です。

回答を聞いたら、もう一歩だけ掘る

逆質問は質問数より会話が大切です。

たとえば「若手でも改善提案をします」と言われたら、「最近、若手社員から出た改善例はありますか?」と聞くと、より具体的な情報が得られます。

「質問はありません」でも即マイナスではない

面接や説明会ですでに十分な説明を受け、疑問が解消している場合もあります。

ただ、会社を選ぶための直接対話の機会なので、何も確認しないまま終えるのは少しもったいないと感じます。

まとめ

逆質問で採用担当を驚かせる必要はありません。

仕事内容・若手社員・教育・向いている人・働き方など、自分が入社判断に必要なことを確認してください。

逆質問は「選ばれるため」だけではなく、学生側が会社を選ぶための時間でもあります。

新卒面接のマナーで本当に見られることもあわせて確認してください。