ガクチカがないときどうする?採用担当が見ているのは経験の大きさではない
「ガクチカに書けることがありません」
新卒採用をしていると、そう感じている学生は少なくありません。
でも、採用担当として実際に見ているのは、全国大会や起業経験のような派手な実績だけではありません。
何に取り組み、どこで困り、どう考えて動いたのか。その過程の方が、学生本人の特徴を理解する材料になります。
ガクチカは「すごい経験コンテスト」ではない
就活をしていると、周囲の学生の話が大きく見えることがあります。
- 部長を務めた
- 全国大会に出た
- 留学した
- 長期インターンをした
- 売上を大きく伸ばした
もちろん、こうした経験は立派です。
ただ、採用担当として知りたいのは肩書きそのものではありません。
「その経験の中で本人が何をしたのか」を見ています。
普通のアルバイトでも十分にガクチカになる
たとえば、飲食店のアルバイトでも構いません。
ただ「3年間アルバイトを続けました」だけでは情報が少ないですが、
- 新人が仕事を覚えにくそうだった
- 教え方を自分なりに工夫した
- 忙しい時間帯の役割を整理した
- ミスが起きたときに原因を確認した
- 苦手な仕事でも続けた
という話まで聞くと、その学生がどう考えて働く人なのかが見えてきます。
これは部活、ゼミ、学業、資格勉強、サークル、趣味でも同じです。
採用担当が聞きたいのは「あなたが何をしたか」
面接でよくあるのが、チーム全体の実績だけを話してしまうケースです。
「大会で優勝しました」「売上が上がりました」と聞くと、次に採用側が知りたくなるのは、
「その中で、あなた自身は何をしたのですか?」
という部分です。
リーダーでなくても問題ありません。裏方でも、与えられた役割でも構いません。
自分が考えたこと、動いたことを具体的に話せる方が重要です。
結果は大きくなくてもいい
ガクチカを書くとき、「数字で実績を出さないと弱い」と思う人もいます。
数字があるなら使えばよいですが、無理に作る必要はありません。
たとえば、
- 後輩から質問されることが増えた
- 担当を任されるようになった
- 作業が以前よりスムーズになった
- 途中で辞めずに最後まで続けた
- 苦手だったことを一人でできるようになった
という変化でも十分です。
「何もない」と思ったら、成果ではなく困った場面から探す
ガクチカが見つからない人には、成功体験から探すより、困ったこと・面倒だったこと・続けるのが大変だったことから思い出す方法をおすすめします。
そのとき、
- 何が起きたか
- 自分は何を感じたか
- どうしようと考えたか
- 実際に何をしたか
- その後どうなったか
の順に書き出します。
これだけで、ガクチカの材料がかなり見つかります。
採用側は「盛った話」より自然な話の方が分かりやすい
新卒採用をしていると、面接で学生の話を何人も聞きます。
その中で印象に残るのは、必ずしも実績が一番大きい学生ではありません。
自分の経験を落ち着いて、自分の言葉で説明できる学生は印象に残ります。
実際、面接後に面接官同士で「落ち着いていたよね」「話し方が丁寧だった」「雰囲気が良かった」といった会話をすることがあります。
だから、他の学生よりすごく見せようとして話を盛るより、事実を具体的に話す方が人物像は伝わります。
ガクチカはこの5項目で作ればいい
文章にするときは、次の順番で十分です。
- 経験:何に取り組んだか
- 課題:何が難しかったか
- 行動:自分が何をしたか
- 結果:何が変わったか
- 学び:何を得たか
この順番なら、派手な実績がなくても読み手が状況を理解できます。
自己PRとは役割が少し違う
ガクチカと自己PRは似ていますが、私は少し分けて考えています。
ガクチカは、一つの経験を通して、その人がどう考えて行動したかを見るもの。
自己PRは、複数の経験にも共通する「その人の強み」を説明するものです。
同じアルバイト経験を両方に使っても問題ありませんが、伝えるポイントは変えます。
新卒の自己PRは何を書く?もあわせて確認してください。
会社に合わせて経験そのものを変える必要はない
応募先ごとに別のガクチカを作る必要はありません。
経験自体は同じでも、その会社の仕事と関連する部分を少し丁寧に説明すれば十分です。
たとえば総務を志望するなら、「周囲が困っていることに気づいて改善した経験」は仕事とのつながりを説明しやすいでしょう。
ただし、会社が求めそうな人物像に無理に自分を合わせる必要はありません。
まとめ
ガクチカに必要なのは、大きな実績ではありません。
自分が実際に経験したことを、課題・行動・結果・学びまで具体的に説明すること。
普通のアルバイトでも、学業でも、部活でも、その人らしい行動が見えれば採用担当にとって十分な情報になります。
「何もない」と決める前に、これまで困ったこと、続けたこと、工夫したことを一度書き出してみてください。
新卒就活の自己分析から経験を掘り起こすのもおすすめです。


