DNSを総務が触る前に知っておきたいこと|メール・Web移行で事故を防ぐ確認項目
DNSは、普段はほとんど意識しません。
でもメールサーバーやWebサーバーを移行すると、一気に重要になります。
私は実際に、ドメイン管理、メールサーバー、Webサーバーが別々になっている構成を整理し、メール環境を切り替える準備をしたことがあります。
そこで感じたのは、DNSは「言われた値へ書き換えるだけ」と考えると危ないということです。
最初に「誰がDNSを管理しているか」を確認する
ドメインを契約している会社と、実際のDNS設定を管理している場所が同じとは限りません。
現在のレコードを全部保存する
変更対象だけでなく、A、MX、TXT、CNAMEなど現在値を記録します。
スクリーンショットとテキストの両方があると戻しやすくなります。
変更目的を一つずつ整理する
「メール移行のため」「Webの向き先変更のため」など、レコードごとの目的を明確にします。
メールとWebを混同しない
同じドメインでも、Webサイトとメールは別のサーバーへ向いていることがあります。
どの変更がどのサービスに影響するか確認します。
MXだけ見れば終わりとは限らない
メールでは認証用TXTレコードなど複数の設定が関係することがあります。
反映には時間差がある前提で考える
DNS変更後、全員が同時に新しい状態になるとは限りません。
切替日には確認時間を確保します。
切戻し値を準備する
新環境で問題が出たとき、どの値へ戻せばよいかを変更前に決めます。
作業者と確認者を分ける
可能なら、入力した人とは別の人が値を照合します。
変更日時を記録する
トラブル発生時刻とDNS変更時刻を比較できるようにします。
社員への影響を想定する
メール停止、Webアクセス、スマホ再設定など、変更当日に起こり得る問い合わせを整理します。
ベンダーへ聞くときは構成図が役立つ
「メールが届きません」だけでなく、ドメイン・DNS・旧環境・新環境の関係を図にすると話が早くなります。
私の環境では、wwwあり・なしやSSLまで確認が必要でした
実際に構成を整理したとき、Webサイトは過去に別サーバーへ移行していましたが、メールは旧環境側に残っていました。
さらに、名刺などではwwwありのURLを使っている一方、現在のWeb公開先はwwwなしを基準にしており、転送やSSLの関係も確認する必要がありました。
このような環境では、DNS変更の前に次の関係を図にしておくと安全です。
- wwwありのアクセスは最終的にどこへ行くか
- wwwなしはどのWebサーバーへ向いているか
- SSL証明書はどのホスト名・環境で使われているか
- メールのMXレコードはどこを向いているか
- メール変更がWebのA/CNAMEへ影響しないか
メールをExchange Onlineへ切り替えるだけでも、DNS全体を見ずに作業するとWeb側まで影響させる可能性があります。
だから私は、変更するレコードだけを見るのではなく、変更しないレコードも含めて現在値を保存するようにしています。
実際のメール移行準備は、メールサーバー移行で総務が確認することでも整理しています。
まとめ
DNS変更では、管理先・現在値・変更目的・影響範囲・反映時間・切戻しを確認してから作業します。
メールサーバー移行で総務が確認することも参考にしてください。


