転職面接では「いつから入社できますか?」と聞かれることがあります。

早く入社できる方が有利だと思い、現職の状況を確認せず日付を答えると、内定後に苦しくなることがあります。

私は4回の転職を経験してきましたが、入社日は転職先だけでなく、現職をどう終えるかまで含めて決める日だと思っています。

まず現職の退職スケジュールを確認する

会社の就業ルール、上司への申し出、引き継ぎに必要な期間を確認します。

入社日は「退職日」だけでなく「最終出勤日」から逆算する

入社日を決めるときに見落としやすいのが、退職日と最終出勤日は同じとは限らないことです。

たとえば6月30日退職でも、有給が20日残っていれば、実際の最終出勤は6月上旬になる可能性があります。

このため、私は次の4つを同じカレンダーに置いて考えるのが分かりやすいと思っています。

  • 最終出勤日
  • 有給消化期間
  • 正式な退職日
  • 転職先の入社日

さらに、引き継ぎ量や貸与物の返却、賞与のタイミングなども関係します。

先に「〇月1日から入社できます」と約束してしまうより、現職側のスケジュールを一度整理してから回答する方が、あとで両社へ日程変更をお願いするリスクを減らせます。

退職日の組み方は、退職前の有給消化はどう調整する?でも詳しく整理しています。

面接では“目安”として伝える

まだ退職日が確定していないなら、「内定後〇週間程度を想定しています」など、現実的な目安として伝えます。

退職日が決まる前に約束しすぎない

「来月1日から必ず入れます」と断言してから現職と調整すると、どちらかに無理が出る場合があります。

引き継ぎを終えられる日程にする

退職は最後の仕事でもあります。

引き継ぎ対象を一覧化し、後任者が困らない状態を作れる日数を考えます。

有給休暇を含めてカレンダーにする

最終出勤日、有給期間、退職日、転職先の入社日を一つのカレンダーへ置くと整理しやすくなります。

空白期間を作る選択肢もある

現職退職の翌日に必ず入社しなければならないわけではありません。

転職先と調整できるなら、数日休むなど自分の状態も考えます。

転職先には事情を簡潔に伝える

詳細な社内事情を説明する必要はありません。

「引き継ぎのため〇日を希望します」と理由を簡潔に伝えます。

入社日調整も会社を見る材料になる

現職の引き継ぎ事情を伝えたとき、転職先がどう対応するかも会社の考え方を知る一つの材料になります。

焦って入社日を早めるより、両社へ誠実に対応する

転職では新しい会社に意識が向きますが、現職との関係も最後まで残ります。

必要な調整をしてから次へ進む方が、自分自身も気持ちを切り替えやすくなります。

入社日が決まったあとは、最初から成果を急ぐより、まず新しい会社の人・ルール・仕事の流れを理解する方が長く働きやすくなります。転職後の最初の30日で何をする?もあわせて確認してください。

採用側では、入社日が決まると受け入れ準備が始まります

私は採用担当として、内定者の入社準備も行っています。

内定、条件通知、入社承諾まで進むと、総務側ではPC、アカウント、席、必要書類などの準備を始めます。

実際に採用業務をしていると、面接の頃はまだ先に感じていた入社日が、気づけば「来週から出社」という感覚で近づいてきます。

そのため、入社日の変更が必要になった場合は、確定直前まで抱え込まず、分かった時点で早めに連絡してもらえる方が会社側も調整しやすくなります。

転職者側にとっては退職・有給・引き継ぎの調整、会社側にとっては受け入れ準備があります。入社日は両社の実務が動く基準日として考えると、無理な約束をしない重要性が分かりやすくなります。

承諾前に確認しておきたい条件は、内定承諾前に確認することでも整理しています。

入社日まで決まったら、次は転職後の最初の30日で何をする?へ進んでください。退職側の引き継ぎを終えたあと、転職先では成果を急ぐより、人・ルール・仕事の流れを理解するところから始めます。

まとめ

入社日は、現職のルール・引き継ぎ・有給・退職日・転職先の希望をすり合わせて決めます。

退職前の有給消化も参考にしてください。