退職前に有給休暇を使いたいと思っても、退職日直前に考え始めると引き継ぎとの調整が難しくなります。

私は退職する側も、人事総務として退職者を受ける側も経験してきました。

その立場から見ると、有給だけを先に考えるのではなく、最終出勤日・引き継ぎ・退職日を一つの予定表で整理するのが分かりやすいです。

最初に残日数と会社の手続きを確認する

自分の残日数、申請方法、退職時の社内手続きを確認します。

会社ごとの運用もあるため、総務・人事へ早めに確認します。

最終出勤日と退職日を分ける

休暇を取得する場合、最後に出社する日と退職日は別になることがあります。

ここを混同すると、返却物や引き継ぎの日程が崩れます。

私は「有給残日数から逆算する」と整理しやすいと考えています

退職日を決めるときは、就業規則だけでなく、有給残日数・引き継ぎ量・賞与のタイミング・次の会社の入社日まで関係してきます。

たとえば有給が20日残っていて、6月30日を退職日にする場合、最終出勤日は6月上旬になる可能性があります。

このとき重要なのは、退職日と最終出勤日を別々に決めないことです。

私なら、まず次の順番で逆算します。

  1. 希望する退職日を置く
  2. 有給残日数を確認する
  3. そこから最終出勤日の目安を出す
  4. 最終出勤日までに終える引き継ぎを整理する
  5. 貸与物返却や社内手続きの日を確認する
  6. 転職先の入社日と重ならないか確認する

この順番で考えると、「思ったより出勤が必要だった」「有給を確認していなかった」「次の会社の入社日と重なった」といった行き違いを減らしやすくなります。

引き継ぎを先に見える化する

担当業務、進行中案件、期限、関係者、保存場所、次の対応を一覧にします。

「全部説明したつもり」ではなく、後任者が見て動ける状態にします。

退職は“最後の仕事”でもある

私は退職する側・受ける側を見てきて、辞め方によって本人の負担がかなり変わると感じています。

無理に会社へ尽くす必要はありませんが、必要な引き継ぎを整理しておくと、自分自身も退職後に連絡を受けにくくなります。

会社貸与物の返却日を決める

PC、スマホ、社員証、鍵、カードなど、最終出勤日に返すものを一覧にします。

転職先の入社日と重ならないよう整理する

現職の退職日が確定する前に、転職先へ無理な入社日を約束しない方が安全です。

転職先の入社日はどう決める?も参考にしてください。

有給を使うことだけがゴールではない

休暇日数を最大化することだけを目的にすると、引き継ぎや転職先の日程が複雑になる場合があります。

自分が何を優先したいかを整理して調整します。

人事総務側から見ると、引き継ぎと有給は早めに一緒に整理した方が進めやすい

退職者を受ける側として実務をしていると、有給消化そのものより、引き継ぎが見えないまま最終出勤日が近づくことの方が現場では困りやすいと感じます。

たとえば、担当者しか分からない業務や、翌月以降に期限が来る案件が残ったままだと、本人が有給に入ったあとで確認が必要になることがあります。

そこで、私は次の項目を先に一覧にしておく方がよいと思っています。

  • 毎日・毎週・毎月の定例業務
  • 進行中の案件と次の期限
  • 取引先・社内の関係者
  • ファイルやデータの保存場所
  • 後任者が次にやる操作
  • 最終出勤日に返却する貸与物

ここまで整理できていれば、有給消化の期間を会社側とも話しやすくなります。

退職日だけを先に決めるのではなく、最終出勤日 → 引き継ぎ完了日 → 有給期間 → 退職日 → 次の会社の入社日を一本の予定として並べるのが実務的です。

退職日そのものの調整は、転職先の入社日はどう決める?、退職意思の伝え方は退職交渉の進め方もあわせて確認してください。

まとめ

退職前の有給消化は、残日数・最終出勤日・引き継ぎ・貸与物返却・退職日・入社日を一つのスケジュールで整理すると進めやすくなります。

退職交渉の進め方もあわせて確認してください。