内定をもらうと、「せっかく受かったのだから」と早く返事をしたくなることがあります。

でも、内定承諾は入社意思を伝える重要な判断です。

私はこれまで4回転職し、採用する側も経験してきました。だからこそ、承諾前には求人票・面接・正式提示の3つを並べて確認することをおすすめします。

仕事内容をもう一度確認する

職種名ではなく、実際に何を担当するのかを見ます。

総務でも、庶務中心か、採用・法務・情シスまで担うかでキャリアは変わります。

年収は内訳まで見る

基本給、賞与、各種手当、固定残業代の有無など、提示条件の構成を確認します。

勤務地・転勤・働き方を確認する

現在の勤務地だけでなく、転勤可能性や在宅勤務など、生活に影響する条件も確認します。

私は転職先を選ぶ際、勤務地・年収・仕事内容を特に重視してきました。内定が出たあとこそ、応募時に重視していた条件が正式な提示内容と一致しているかをもう一度見ます。

「残業は少ない」だけでは判断しない

私自身、転職時に「残業は少ない」と聞いていたものの、入社後に会社の制度と職場の空気の違いを感じた経験があります。

会社としては早く帰ってよい方針でも、実際には社風として1時間程度残っている人が多い職場でした。

そのため、承諾前に残業時間の数字だけを見るのではなく、可能なら次の点まで確認します。

  • 通常は何時頃に退社する人が多いか
  • 定時退社している社員はいるか
  • 配属予定部署の残業はどの程度か
  • 繁忙期はいつか

制度上できることと、実際に職場で行われていることは必ずしも同じではありません。内定承諾前は、求人票・面接で聞いた内容・正式条件を並べて確認することが大切です。

今の私なら、承諾前に「求人票・面接・正式条件」を横に並べます

転職を何度か経験した今なら、内定承諾前は記憶だけで判断しません。応募時に見た求人票、面接で聞いた説明、内定後に提示された正式条件を横に並べて確認します。

特に見るのは、私が転職先選びで重視してきた勤務地・年収・仕事内容です。そのうえで、残業、休日、配属部署、転勤、試用期間、入社日を確認します。

たとえば「残業は少ない」と聞いていた場合でも、求人票に書かれた数字だけでなく、面接で聞いた実際の退社時刻や繁忙期の話と矛盾がないかを見ます。

  • 求人票に書いてあった条件
  • 面接で口頭説明された内容
  • 正式な労働条件として提示された内容
  • 自分が転職で変えたかった条件

この4つを並べると、「受かったから入る」ではなく、「この会社なら転職理由が解消できそうか」で考えやすくなります。

求人票の確認項目は、求人票のどこを見る?にもまとめています。

試用期間の条件を見る

期間だけでなく、給与や待遇に違いがあるか確認します。

入社日は退職日とセットで考える

現職の退職日が決まっていないのに無理な日程を約束しないようにします。

転職先の入社日の決め方も参考にしてください。

「会社名」や「場所」に惹かれすぎない

私自身、華やかな環境で働けば満足できると思っていた時期があります。

六本木の最上階オフィスで働いた経験もありますが、転職を重ねる中で「どこで働くか」より「どう働くか」が重要だと感じるようになりました。

転職理由が解消される会社かを見る

今の会社で困っていることが、転職先でも同じなら転職の意味が薄くなります。

転職理由と内定条件を並べます。

面接で感じた人・雰囲気も思い出す

上司候補や採用担当の話し方、質問への答え方、職場見学の印象なども、条件表には出ない材料です。

不明点は承諾前に確認する

承諾したあとに「聞いていなかった」とならないよう、分からない項目は質問します。

内定承諾後は、会社側でも入社準備がすぐ動き始めます

採用担当として内定後の対応をしていると、候補者から承諾をいただいた時点で、社内では次の準備が一気に始まります。

  • 入社条件の最終確認
  • PCの準備
  • メールや各種アカウントの発行
  • 席や備品の準備
  • 入社書類の準備
  • 受け入れ部署への共有

候補者から見ると「まだ入社まで数週間ある」と感じても、会社側ではすでに複数部署が動いていることがあります。

だからこそ、入社するか迷っている条件があるなら、承諾前に確認しておく方がお互いに調整しやすくなります。

もちろん、承諾後に事情が変わることもあります。その場合も、日程や条件について変更が必要になった時点で、できるだけ早く採用担当へ連絡する方が実務上は助かります。

内定承諾は単なる「返事」ではなく、会社側の受け入れ準備をスタートさせる合図でもあると考えておくと判断しやすいと思います。

複数社で迷っている場合は、承諾前に複数内定をどう比較する?へ戻り、同じ項目で比較してください。承諾先が決まったら、転職先の入社日の決め方で現職の退職・引き継ぎまで含めて日程を組みます。

まとめ

内定承諾前は、仕事内容・年収・勤務地・試用期間・入社日・転職理由との一致を確認します。

転職軸の決め方もあわせて使ってください。