中途採用の志望動機は何を書く?採用担当が「転職理由との一貫性」を見る理由
中途採用の志望動機で大切なのは、応募先をほめることではありません。
採用担当として応募者を見るとき、私が気になるのは、「なぜ今の会社を離れたいのか」「なぜ次はこの仕事なのか」「これまでの経験がどうつながるのか」です。
私はこれまで4回転職しています。転職する側と採用する側の両方を経験してきたからこそ、志望動機はきれいな文章より「転職理由との一貫性」が重要だと感じています。
志望動機を書く前に、まず転職理由を整理する
いきなり「御社を志望した理由は…」と書き始めるより、先に今の仕事をなぜ変えたいのか整理します。
仕事内容、働き方、勤務地、将来性、評価、収入など、理由は人によって違います。
ここが曖昧だと、応募先を選ぶ基準も曖昧になります。
転職理由と志望動機はつながっている
たとえば「もっと幅広い総務実務を経験したい」が転職理由なら、志望動機では応募先でどんな総務業務に関われるのかを見ます。
「現職では経験できない〇〇まで担当できる点に魅力を感じた」という流れなら自然です。
私自身、転職を重ねて「会社名より、どう働きたいか」を考えるようになった
転職を何度か経験すると、会社名やオフィスの場所だけでは仕事を選べないと分かってきました。
大切なのは、自分が何を経験したいのか、どう働きたいのかです。
だから志望動機でも、「有名だから」「きれいな会社だから」より、仕事内容との接点を優先します。
私の最初の転職は「やりたい仕事探し」より、社会復帰の準備から始まりました
私の新卒1社目は、オーバーワークで体調を崩し、休職を経て休職期間満了で退職しました。退職後すぐに転職活動へ進んだわけではなく、まず治療と休養を優先し、その後に独学で簿記を勉強しました。
次に選んだのが、建設業の経理課です。未経験の経理職でしたが、簿記を学んだことで「次はこの知識を使える仕事に挑戦したい」と、前職を辞めた理由と次に進みたい方向をつなげて考えられるようになりました。
ここで大切なのは、私が実際の面接でこの通りに話した、という意味ではありません。今振り返って志望動機を整理するなら、「前職で何があったか→その後に何をしたか→なぜ次の仕事を選ぶのか」までつなげると一貫性が出る、ということです。
たとえば「前職がつらかったので辞めました」で終えるのではなく、「退職後に簿記を学び、次は学んだ知識を活かせる経理へ進みたい」と続けば、過去の説明だけでなく次の行動まで伝わります。
退職理由そのものの整理は、面接で退職理由をどう伝える?で詳しくまとめています。
会社の特徴ではなく「応募職種」を見る
企業理念や事業内容も大切ですが、中途採用では実際に任される仕事をよく見ます。
- 入社後に何を担当するのか
- どの部署に配属されるのか
- 今までの経験がどこで使えるのか
- 不足している経験は何か
を整理します。
自分の経験を一つ具体的に入れる
「御社で成長したい」だけではなく、過去の経験とつなげます。
たとえば、PC入替、採用、契約管理、業務改善など、自分が実際に担当した経験を一つ入れると具体性が出ます。
退職理由を隠しすぎない
現職への不満をそのままぶつける必要はありませんが、事実まで消す必要はありません。
「現職では〇〇の経験が中心だったため、次は△△まで経験したい」と事実と次の希望をつなげれば十分です。
面接で退職理由をどう伝える?も参考にしてください。
他社にもそのまま使える文章になっていないか確認する
会社名だけ変えて使える志望動機なら、会社研究が浅い可能性があります。
求人票の仕事内容、募集背景、配属部署などから、その会社固有の要素を一つ入れます。
求人票は「歓迎条件」より仕事内容から見る
中途採用では、応募条件だけに目が行きがちですが、実際の仕事を読む方が重要です。
求人票のどこを見る?で確認項目を整理しています。
志望動機は4段階で作る
- 転職理由:何を変えたいか
- 応募先:どの仕事に興味を持ったか
- 自分の経験:何が活かせるか
- 入社後:どう貢献したいか
面接で説明できる内容にする
文章だけ整えても、面接で深掘りされたときに答えられなければ苦しくなります。
「なぜその仕事なのか」「なぜ今なのか」を自分の言葉で話せる状態にします。
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一人で求人を探すだけでなく、若手向けの転職支援サービスに相談して、自分の経験がどの仕事で評価されるか確認してみる方法もあります。
私自身も、最初から「総務を目指す」と決めていたわけではありません
私の最初の転職では、新卒で入った会社を離れたあと、独学で簿記を学び、建設業の経理課へ転職しました。
当時は「総務としてキャリアを作る」という明確な将来像があったわけではありません。まずは、学んだ簿記を使える仕事で社会へ戻ることが次の一歩でした。
その後、バックオフィスの仕事を続ける中で、経理だけでなく採用、IT、制度、社員対応など幅広い仕事に関わり、最終的に総務という仕事に自分の役割を感じるようになりました。
この経験から、中途採用の志望動機は「昔からこの仕事だけを目指していました」ときれいにつなげる必要はないと思っています。
これまで何を経験し、そこから何に気づき、次はどんな仕事へ進みたいのか。この流れが自分の中でつながっていれば、十分に説得力があります。
未経験の仕事へ進む場合は、未経験職種へ転職するには?も参考にしてください。
志望動機を書いたら、転職軸と退職理由を横に並べて確認してください。「辞めたい理由」「次に譲れない条件」「この会社を選ぶ理由」が一本につながっていれば、面接で深掘りされても説明しやすくなります。
まとめ
中途採用の志望動機で大切なのは、会社をほめることではありません。
転職理由 → 応募先の仕事 → 自分の経験 → 入社後が自然につながっているかを確認してください。
総務の志望動機の考え方も参考にしてください。


