『Wi-Fiにつながりません』『インターネットが使えません』。総務や一人情シスではよくある相談ですが、最初からルーターを再起動する必要はありません。

ネットワークトラブルは、どこまで正常で、どこから先が使えないのかを順番に確認すると切り分けやすくなります。

1. まず『1台だけ』か『複数台』か確認する

1台だけならPC側、複数人が同時に使えないならアクセスポイント、ルーター、回線、クラウドサービス側の可能性が高くなります。

2. Wi-Fiだけか、有線LANもダメか確認する

Wi-Fiだけ使えないなら無線側、有線LANも使えないなら上位のネットワークや回線側を疑います。可能なら別の接続方法で比較します。

3. Windowsの接続状態を見る

タスクバーのネットワークアイコンや『設定 → ネットワークとインターネット』で、Wi-FiがONか、目的のSSIDへ接続しているか、イーサネットが認識されているかを確認します。

4. IPアドレスを確認する

Windowsではコマンドプロンプトで ipconfig を実行すると、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどを確認できます。まずは『見る』ために使い、意味が分からない状態で設定変更はしません。

5. Webサービス側の障害も疑う

インターネット全体ではなく、特定のサービスだけ使えない場合があります。Microsoft 365やクラウドサービスなら、サービス障害の有無も確認します。

6. ネットワーク機器の再起動は影響範囲を確認してから

ルーターやスイッチ、アクセスポイントを安易に再起動すると、会社全体の通信が止まることがあります。社内で管理している機器は、影響範囲と担当者を確認してから操作します。

実際にあったケース:ほぼすべてのPCが突然オフラインになった

ある日、社員から『ネットにつながらない!』と内線がありました。現場へ見に行くと、1台だけではなく、辺りのほぼすべてのPCがオフラインになっていました。

ここで大事なのが、1台だけの問題なのか、複数台・周辺一帯で起きているのかを見ることです。1台だけならPCの再起動やLANケーブルの差し込み確認から始めますが、複数台が同時に使えないなら、PC個体ではなくネットワーク側を疑います。

総務の桜場さん
総務の桜場さん
1台ならPC側。周りも全部つながらないなら、『そのPC』ではなくネットワーク全体を見ます!

私の場合は、コマンドプロンプトから社内でルーター/ゲートウェイとして使っているIPアドレスへ ping を送り、通信できるか確認しました。このときは応答がなく、上流側のネットワーク機器に問題がある可能性が高いと判断しました。

対応はルーターの再起動でした。ただし、ルーターやネットワーク機器はメーカーや構成によって正しい再起動方法が異なります。操作方法が分からない場合は、むやみに電源を切らず、メーカーや保守会社へ確認するのがおすすめです。

私の職場では手順を確認したうえで機器の電源を入れ直し、数分待つと、それまでオフラインだったPCが順番にオンラインへ戻りました。

私はネットワークを、パイプの中を水が流れているようなものと考えることがあります。どこかで流れが止まれば、その先にあるPCもまとめて通信できなくなります。だから『どこで止まっているか』を上流から順番に確認すると、原因を絞りやすくなります。

公式情報で確認する

Microsoft公式ではネットワーク状態の確認やトラブルシューティングの手順が更新されるため、実際の操作では最新ページも確認してください。

総務が情シスへ引き継ぐときに残す情報

  • 対象PC・利用者
  • Wi-Fiか有線か
  • 1台だけか複数台か
  • 接続しているSSID
  • IPアドレス
  • いつから発生したか
  • 直前の変更点

IPアドレスやDHCPの意味から知りたい方は、総務が知っておきたいネットワークの基礎もあわせてご覧ください。