総務や一人情シスをしていると、『IPアドレスを確認してください』『DHCPで配っています』『LAN側の問題かもしれません』といった言葉に出会います。最初は難しく見えますが、基本を押さえるだけでPCトラブルの切り分けがかなりしやすくなります。

この記事では、総務が実務で困らないために、IPアドレス・LAN・DHCP・DNS・デフォルトゲートウェイをできるだけシンプルに整理します。

LANとは?

LANは、会社や自宅など限られた範囲のネットワークです。PC、プリンター、サーバー、Wi-Fiアクセスポイントなどが同じ社内ネットワークにつながっています。

インターネットへ出る前に、まず社内LANの中で正しく通信できている必要があります。

IPアドレスは機器の『住所』

ネットワーク上のPCやプリンターには、通信相手を区別するためのIPアドレスが割り当てられます。社内では 192.168.x.x のようなプライベートIPアドレスを見ることが多いです。

プリンターやサーバーへ接続できないとき、正しいIPアドレスを持っているかを確認するだけでも原因を絞れます。

DHCPはIPアドレスを自動で配る仕組み

社員がPCをネットワークにつなぐたびに手作業でIPアドレスを設定するのは大変です。DHCPを使うと、必要なIPアドレスやゲートウェイなどを自動でPCへ配布できます。

一般的なオフィスPCはDHCPで自動取得し、サーバーや複合機など一部の機器だけ固定IPにする構成もよくあります。

DNSは名前をIPアドレスへ変換する

私たちはWebサイトを見るときにドメイン名を使いますが、実際の通信ではIPアドレスが使われます。DNSは、その名前とIPアドレスを対応させる仕組みです。

『IPアドレスでは通信できるのに、サイト名だと開けない』といった場合はDNSが関係していることがあります。

デフォルトゲートウェイは外へ出る出口

PCが社内LANの外へ通信するときに使う出口がデフォルトゲートウェイです。多くの場合、ルーターなどのIPアドレスが設定されています。

Windowsで確認するならipconfig

Windowsではコマンドプロンプトを開き、ipconfig を実行すると現在のネットワーク情報を確認できます。

最初に見るのは次の4点で十分です。

  • IPv4アドレス
  • サブネットマスク
  • デフォルトゲートウェイ
  • 利用しているネットワークアダプター

ipconfig /all では、DHCPやDNSサーバーなど、さらに詳しい情報も確認できます。ただし、意味が分からないコマンドをネットで見つけてそのまま実行するのではなく、まずは表示内容を確認するところから始めるのがおすすめです。

総務が覚えておきたい切り分けの考え方

  • 1台だけつながらない → PC側を疑う
  • 複数台つながらない → ネットワーク側を疑う
  • Wi-Fiだけダメ → 無線側を疑う
  • 社内サーバーにはつながるがWebが見られない → 回線・ゲートウェイ・DNSなどを疑う
  • プリンターだけ使えない → プリンター本体やIP設定を確認する

Microsoft公式で確認する

公式ドキュメントは少し専門的ですが、用語の意味やコマンドの正確な仕様を確認したいときは一次情報として役立ちます。

まとめ

総務に必要なのは、ネットワークを一から設計できる能力ではありません。IPアドレス、LAN、DHCP、DNS、ゲートウェイの役割をざっくり理解し、障害時に『どこまでつながっているか』を説明できれば、情シスや業者への引き継ぎがかなりスムーズになります。

実際の接続トラブルの確認手順は、Wi-Fi・ネットにつながらないときの切り分け方もあわせてご覧ください。